イタリアの老舗クックウェアブランド、バッラリーニのフライパン。
高い耐久性をもつグラニチウムコーティングのフライパンがとても人気です。

一般的なフッ素加工のフライパンは大抵1~2年でコーティングが剥がれてきて、食材がこびりつくようになってきますよね。
使いづらいのはもちろん、コーティングが剥がれたまま調理を続けるとフッ素樹脂に含まれる有害物質を摂取してしまっているようで心配という方も多いのでは?

フッ素加工の表面が傷付いて、そこから有害物質が溶け出すイメージ・・・
(あくまで素人主婦の持つイメージです!)
私もバッラリーニのフライパンを選ぶときに、
「コーティングが頑丈で長く使える」という点の他に、「有害物質が使われていない」というところにも惹かれて購入を決めました。
商品説明を読んで受けた印象から勝手に「グラニチウム(鉱物)が原料で、フッ素樹脂は使われていない」と解釈していたんですが、後からわかったこと・・・
グラニチウムコーティングはフッ素樹脂加工フライパンなんです!
フッ素樹脂が使われていないというわけではなかった!!汗
私みたいに「グラニチウムコーティング=フッ素樹脂不使用」と思ってたり、どうなんだろう?と疑問に思ってる方は結構多いと思うので
- グラニチウムコーティングはフッ素樹脂が使われているのか?
- グラニチウムコーティングに含まれる有害物質の有無、安全性
について、調べてわかったことをまとめてみました。
バッラリーニのフライパンを購入検討されている方の参考になれば嬉しいです。
▼グラニチウムコーティングってどんなの?どんな種類があるのかを知りたい!という方はこちら

バッラリーニのグラニチウムコーティングは『フッ素樹脂』が使われている
バッラリーニのグラニチウムコーティングに使われている原材料を調べてみました。
・バッラリーニの製品を扱っているツヴィリング公式通販サイト
・ツヴィリングの楽天公式ショップ
・Amazonのバッラリーニ製品ページ ・・・
いろいろ見てみた結果、「はっきりとした原材料は不明」というのが結論。

「2種の鉱物を配合」とありますが、詳しくは不明・・・
ただ、やっと見つけたこちらのページをご覧ください↓

ツヴィリング製品のコーティングの違いというページに
グラニチウムコーティング
バッラリーニが独自開発したフッ素樹脂コーティングで、高い耐久性でこびりつきにくさが長持ち。金属ヘラも使用可能。(一部抜粋)
引用:ツヴィリング公式サイト
という記載がありました。
ということですね。
は~すっきり。

商品ページにもグラニチウムコーティング(フッ素樹脂コーティング)と書いてあるものがありました。
バッラリーニグラニチウムコーティングの安全性は?有害なの?
じゃあ、他のフッ素樹脂加工フライパンと一緒で有害物質が発生する可能性があるの?というところが気になりますよね?
バッラリーニのグラニチウムコーティングの売りとして、人体に悪影響を及ぼす可能性が指摘されているPFOA、重金属、ニッケルといった有害物質の不使用があります。

PFOAとは、有機フッ素化合物の一種(パーフルオロオクタン酸)でフライパンなどのコーティングに使用されていたフッ素樹脂ですが、発ガン性が確認され2015年には世界のフッ素化学メーカーが製造を終了。
現在、フッ素樹脂加工フライパンとして出回っているものには使われていないということです。

「PFOA不使用」というのも、グラニチウムコーティングが特別というわけではなかったのか!
グラニチウムコーティングに使われているフッ素樹脂は有害?
現在フッ素樹脂加工のフライパンに使われているのが、PTFE(パラテトラフルオロエチレン)というフッ素樹脂。
PTFEも、表面温度260℃から劣化が始まり350℃ほどで有毒ガスを含む分解ガスが発生するという点で決して「安全です!」と言い切れない素材ですが、中火での調理、空焚きしないという一般的なコーティングフライパンの常識的な使い方を守れば有害物質の発生の心配はありません。
グラニチウムコーティングにどの種類のフッ素樹脂が使われているか明記はされていませんでしたが、現在主流のPTFEかそれに近いものが使われているかと。
使用上の注意に
- 230℃まで使用可能
- 長時間の空焚きや強火での調理は避け、弱火から中火で調理してください
とあるとおり、ごく一般的なフッ素樹脂加工のフライパンと同じ使い方をする必要があり、グラニチウムコーティングだからといって高温・空焚きなどをすると有害ガスが発生するおそれがあることに変わりありません。
ちなみに、もしもコーティングが剥がれてきてフッ素樹脂が口に入ってしまっても、現在使われているPTFEなどの素材は身体に吸収されるものではないので健康被害はないとされています。(※引用サイトを後日載せる予定)
まとめ:バッラリーニグラニチウムコーティングの安全性は、他のフッ素加工のものとほぼ変わらない
商品特長として書かれている重金属(鉛、カドミウムなど)、ニッケルの不使用についても、現在普通に売られているフライパンには使われていないレベルの代物だと思います。
他のフッ素樹脂加工フライパンと比べてバッラリーニのグラニチウムコーティングが特に安全性が優れているのか?逆に有害なのか?という疑問の答えとしては
『一般的なフッ素樹脂加工フライパンと同じ』ということになると思います。
バッラリーニのグラニチウムコーティングの安全性についてまとめると
- グラニチウムコーティングには『フッ素樹脂が使われている』
- フッ素樹脂加工に、人体に明らかに有害なPFOAは使用されていない
ただし、現在販売されているフライパンにはもう使われていない原料なので、バッラリーニが特に優れているわけではない
- フッ素樹脂コーティングでも、空焚きを続けるなど表面温度が260℃を超える使い方をしなければ問題なく安全
以上、バッラリーニのグラニチウムコーティングはフッ素樹脂コーティングの一種で使い方によっては有害なガスが発生する可能性があるけど、空焚きしないなどの一般的なフッ素加工フライパンの使い方を守れば安全に使用できる、ということがわかりました。
フライパン選びの参考になれば幸いです!
私もグラニチウムエクストリームコーティングのフェラーラというシリーズの26cmフライパンを購入して愛用しています。
2022年6月から使用していて、見た目や性能・使い勝手もよく買ってよかったです◎
コーティングの耐久性にも期待!
▼レビューはこちら

▼フライパン底の焦げつき汚れが気になる・・・という方はこの記事を参考にしてみてください

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