バッラリーニといえば一般的なフッ素加工のフライパンと比べて耐久性が高い「グラニチウムコーティング」が有名。
バッラリーニのフライパンが良さげで気になる!
という方に向けて、バッラリーニのグラニチウムコーティングフライパン全8種類とそれぞれの特徴をわかりやすく比較できるようにまとめました。
あれこれ悩んで良さそうなフライパンを選んでも結局1~2年でコーティングが剥がれてきて・・・
買い替えは面倒だし、費用もかかり、金属ゴミを出してしまう罪悪感も。
半永久的に使えて劣化の心配のない鉄フライパンなどにも憧れはあるけど、特に子育て中など余裕がない中で、使いこなすのにコツがいるフライパンはハードルが高いんですよね。
ということでくっつきにくいけど、2年足らずでダメにならないようなちょうどいいフライパンを探して見つけたのがバッラリーニのグラニチウムコーティングフライパンでした。
2022年6月に購入して使い始めてから半年ほどとはいえ、もちろんくっつくことなく快適な使い心地◎
見た目もおしゃれで、忙しい毎日のごはん作りもバッラリーニフライパンのおかげでモチベーションが上がります!

グラニチウムコーティングフライパンの中でどのシリーズがどんな人におすすめか、バッラリーニ愛用者の私が解説していきます。
バッラリーニのグラニチウムコーティングフライパン
バッラリーニは創業1889年で、企画から製造まですべてイタリアで行う完全なるメイドインイタリー!
バッラリーニの製品はストウブの公式販売Zwiring(ツヴィリング)で取り扱いされていて、それだけでも安心できるブランドという印象。
さらに、バッラリーニのグラニチウムコーティングフライパンは雑誌LDKの『フライパン最強決定戦2022』で第1位を獲得しています!

これは気になる!!
グラニチウムコーティングの特徴は?
グラニチウムコーティングは2種の鉱物とフッ素樹脂が原料になっています。

【関連記事】バッラリーニグラニチウムコーティングは有害なのか?フッ素樹脂不使用ではないので注意
耐摩耗性に優れていて、なんと金属ヘラの使用可!
一般的なフッ素加工のフライパンは金属ツールの使用NGで、調理のときはよくても洗い物のときついついフォークやスプーンをフライパンの中に入れそうになったりして気を遣ってたので金属のキズを気にしなくていいのはかなり嬉しいです◎
グラニチウムコーティングには3つのグレードがある
バッラリーニのグラニチウムコーティングには、層構造と性能の違いで3種類のグレードがあります。
- グラニチウムコーティング(5層)
- グラニチウム エクストリームコーティング(強化5層)
- グラニチウムTi-Xコーティング(7層)
グラニチウムエクストリームコーティングは、グラニチウムコーティングと比べて耐久性が強化されていてこびりつきにくさが2倍長持ち。
こちらのグラニチウムEXコーティングの製品が、品質と価格のバランスで特に人気です!

グラニチウムTi-Xコーティングは、チタン層を追加し、またそれぞれのコーティング層の厚みをアップし、こびりつきにくさ・耐久性(はがれにくさ)の性能が強化されています。
バッラリーニグラニチウムコーティングフライパン8種類の特徴と違い
バッラリーニのグラ二チウムコーティングフライパンは全部で8種類。
比較表(※全てフライパン26cmで比較)
シリーズ名 | ムラーノ | パヴィア | アラゴーナ | オスティア |
---|---|---|---|---|
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コーティングタイプ | EX | グラニチウム | グラニチウム | グラニチウム |
IH対応 | ○ | × | ○ | × |
ハンドル | ソフト | 樹脂 | ソフト | ソフト |
サーモポイント | ○ | × | × | × |
重さ | 1.12kg | 0.71kg | 0.82kg | 0.73kg |
高さ(本体) | 5cm | 4.6cm | 4.1cm | 4.1cm |
底厚 | 5mm | 3.5mm | 4mm | 3.5mm |
価格(税込) | 8,250円 | 3,630円 | 5,940円 | 5,170円 |
製品一覧をみる | Amazon 楽天 | Amazon 楽天 | 楽天 | 楽天 |
各シリーズの特徴を一つずつ説明していきます。
①サリーナ

・グラニチウムTi-Xコーティング
・IH対応
・ステイクールハンドル(ステンレススチール)
定価:11,990円
バッラリーニのグラニチウムコーティングの中で最上位シリーズ、グラニチウムTi-Xコーティングの製品はこのサリーナのみ。
4.8mmと底厚構造で食材に優しく火を通しおいしく調理できます。
深さがあるので炒めやすく、ちょっと煮たりするのにも使えて便利そう。

②トリノ

・IH対応
・ステイクールハンドル(ステンレススチール)
定価:8,140円
バッラリーニのグラニチウムエクストリームコーティングはトリノ、ローマ、フェラーラ、ムラーノの4種類。
その中でもトリノはIH対応・ステイクールハンドルで人気のシリーズ。
金属製のY字のハンドル(ステイクールハンドル)がとてもおしゃれです。
高さ4.6cmと薄型でスタイリッシュ!壁掛けで見せる収納にしてもキッチンに映えそうです◎
③ローマ

・ガス火専用
・ステイクールハンドル(ステンレススチール)
定価:6,930円
トリノと人気を二分するローマ。
トリノとの違いは熱源だけでこちらはガス火専用。(見た目も機能も同じ)
IH対応の製品は裏側に溝があるのですが、ガス火専用のローマはトリノと違って凹凸がなく洗いやすいというレビューも。
26cmで比較すると1,000円以上価格差があるので、IHで使う予定がなければローマを選べばOKです。
④フェラーラ

・IH対応
・樹脂ハンドル
・サーモポイント機能
定価:5,940円
フェラーラは人気のトリノと同じIH対応で、違いはハンドルの素材。
樹脂ハンドルで軽量です。
樹脂ハンドルだと、フライパンの内側に取っ手との接合部の突起がなく食材が付かないのが嬉しいポイント!
調理のタイミングを教えてくれるサーモポイント機能付き。

価格と機能のバランスがよく、金属製のハンドルにこだわりがなければおすすめのシリーズです。
ちなみに上に書いたLDKで1位になっていたのもこちらのフェラーラ。
⑤ムラーノ

・グラニチウムエクストリームコーティング
・IH対応
・ソフトタッチハンドル
・サーモポイント機能
重さ:1.12kg
底厚:5mm
定価:8,250円
他のグラニチウムエクストリームコーティングの3つ(トリノ、ローマ、フェラーラ)はかなり浅めな形状なのに対し、やや立ち上がりのある形状のムラーノは炒めたりするのに使いやすそう!
底厚が5mmと分厚いのが一番の特徴で、食材を均一に焼くことができます。
そのぶん重さが1.12kgと重めなのでそこは注意。
⑥パヴィア

・ガス火専用
・樹脂ハンドル
重さ:0.7kg
定価:3,630円
パヴィアはバッラリーニのグラニチウムコーティングの中で1番お手頃なシリーズ。
フェラーラと同じ樹脂ハンドルで、ガス火専用。最軽量の700gです!
これまでのものはフライパンの内側・外側とも御影石風のグレーでしたが、グラニチウムコーティングの3種類は外側の色が違います。パヴィアは黒色。
グラニチウムエクストリームコーティングと比べて劣りはしますが、一般的なフッ素樹脂加工のフライパンと比べると耐久性が優れていることは間違いないので低予算の中で選ぶならコレかなと思います。
⑦アラゴーナ
・グラニチウムコーティング
・IH対応
・ソフトタッチハンドル
重さ 0.82kg
価格 5,940円
【直営店限定品】
外側とハンドルのカラーリングが特徴で、ゴールドとブルーの2色展開です。
グラニチウムコーティングの3つの中で唯一のIH対応のモデル。
コーティングのランクが上のフェラーラと価格が同じなのであえてアラゴーナを選ばなくてもいいような気がしますが、見た目やハンドルの仕様が気に入った場合はこちらを。
⑧オスティア
・グラニチウムコーティング
・ガス火専用
・ソフトタッチハンドル
重さ 0.73kg
底厚 3.5mm
価格 5,170円
【直営店限定商品】
アラゴナのガス火専用タイプ。
こちらもスペックで言えば3,000円台で買えるパヴィアと同じなので、「1,500円ほど高くても見た目が気に入った!」という方だけどうぞ。
【バッラリーニフライパン8種類】選び方のポイント
バッラリーニのグラニチウムフライパン8種類の違いを説明しましたが、それを踏まえて選び方のポイントをまとめてみました。
- IH対応・ガス火専用どちらかを選ぶ
- グラニチウムコーティングの性能の違いから選ぶ
- その他の要素で選ぶ(見た目、コスパの良さ、重さ、サーモポイントの有無など)
まずはIH対応・ガス火専用どちらか選ぶ
IHに対応しているモデル
Ti-Xコーティング | サリーナ |
EXコーティング | トリノ、フェラーラ、ムラーノ |
グラニチウムコーティング | アラゴーナ |
ガス火専用で良ければ、同じ性能で価格が安いモデルが選べます
・トリノ → ローマ
・アラゴーナ → オスティア、パヴィア
グラニチウムコーティングの性能の違いから選ぶ
グラニチウムコーティングは3つのランクがあり、Ti-X > EX > グラニチウムの順で耐久性が高く長く使える、その反面価格が高くなりフライパンの重量も重くなる傾向になっています。
せっかくバッラリーニのフライパンを使うなら、ぜひグラニチウムコーティングの性能の違いも理解したうえで選んでみてください。
・とにかく耐久性が高い最上級モデルが欲しいなら
⇒ グラニチウムTi-Xコーティング(7層)
・バッラリーニといえば!耐久性と価格のバランスがよい
⇒ グラニチウムエクストリームコーティング(強化5層)
・低予算でまずは試してみたいなら
⇒ グラニチウムコーティング(5層)
その他の選ぶポイント
IH対応かどうか、コーティングの違いだけでは決めきれない・・・という方は
- 見た目の好み
- 価格
- その他の機能
で選んでみてはどうでしょうか?
見た目のおしゃれさを重視するならトリノかローマ

バッラリーニのフライパンといえば、トリノとローマが2大人気!
トリノとローマはステンレス素材のY字状の持ち手「ステイクールハンドル」が特徴です。
サリーナもステイクールハンドルですが、トリノとローマは薄型のスッキリした形状でよりスタイリッシュに見えます。
おしゃれな見た目で選ぶ人も多そう!
人気のステイクールハンドルですが、
- お値段がちょっと高い
- フライパン内側の接合部の突起に食材がくっつきそう(樹脂ハンドルのモデルは中に突起が出てない◎)
- 樹脂ハンドルのものより重い
というデメリットも。
そのままオーブンに入れられる、というのも謳い文句ですが、グラニチウムコーティングに含まれるフッ素樹脂は高温になると有害物質を発生する危険があるので避けた方が無難かと。
コスパ重視、軽さ重視ならフェラーラかパヴィア

ステイクールハンドルに対して樹脂ハンドル、ソフトハンドルのシリーズは比較的低価格・軽量になっています。
グラニチウムコーティングは長持ちするとはいえ、コーティングは永久的なものではなく買い替えは必須。ということでコストも無視できません。
26cm、28cmなど径の大きなフライパンを選ぶ場合は重すぎると扱いにくいので軽さも重要なポイント。
低価格・軽量という点ではパヴィアが一番ですが、コーティングの耐久性の違いと「軽量=底が薄い」ということで性能と価格のバランスでいけばフェラーラが最もコスパがいいと思います。
サーモポイント機能で選ぶ
フェラーラとムラーノの2つには、ハンドルの根元部分に調理の適温を知らせてくれるサーモポイント機能が付いています。


正直言ってなくてもいいけど・・・普通に使っていて汚れが付きやすいなど困ったことはないのであってもなくても、という感じ。
好きなカラーで選ぶ
毎日使う調理器具、見た目で気分が上がるかというところもすごく大事!
御影石風のグレーで統一されたスタイルなら、サリーナ、トリノ、ローマ、フェラーラ、ムラーノ。
外側がブラックならパヴィア。
外側・持ち手がカラー(ゴールド、ブルー)が好みなら、アラゴナ、オスティア。
【まとめ】バッラリーニフライパンの種類と違い
バッラリーニのグラニチウムコーティングフライパンには、コーティング性能の違いで3種類に分けられ、全部で8種類のモデルがあります。
熱源(IH対応かどうか)、グラニチウムコーティングの性能、ハンドルの素材、見た目や重さなどの違いで選び方をまとめてみました。
フライパンに求める条件を確認して、お気に入りの1本を選んでみてください。
バッラリーニフライパン人気シリーズの違いを比較
人気のバッラリーニグラニチウムコーティングフライパンの中で、特に人気でよく比較されているものについて、違いを解説してみます。

繰り返しになる部分も多いので、「この2つで悩んでるけどよくわかんない・・・」という方だけチェックしてみてください。
トリノとローマの違い
バッラリーニで一番人気はトリノとローマ。
耐久性がより強化されたグラニチウムエクストリームコーティングで、Y字のステンレスハンドルがとてもおしゃれです。
熱源の違い
IH対応ならトリノ、ガス火専用ならローマ。
IH対応のトリノはフライパン裏が熱で変形しにくいラジエント加工になっています。
コーティング、形状などフライパンのつくりは一緒で重さもほとんど変わらないので、熱源の違いのみで選べばOK。
IH機器を使うことがあるならトリノ、ガス火しか使わないなら値段がお手頃なローマがおすすめです。
どちらも人気で品切れしていることが多いですが、比較的在庫があるのはAmazon。
しかも楽天公式ショップではトリノやローマはセール価格にはならないですが、Amazonなら14%オフなど割引価格になっていることも多いので断然お得!
トリノとサリーナの違い
トリノとサリーナで、どちらにしようか悩む方も多いようです。
どちらもIH対応、Y字のステンレスハンドルで人気のモデル。
唯一の7層Ti-Xコーティング最高級グレードのサリーナか、見た目がお洒落で一番人気のトリノか。
どちらにしてもいいものを長く使いたい方も十分満足できる品質だと思うので、価格のバランスや形状の違いで選んでください。
コーティングの違い
サリーナの方が耐久性のより高いTi-Xコーティング。
トリノはグラニチウムエクストリームコーティング。
形状の違い
ふちの形状や高さの違いも要チェック!
・サリーナはふちの立ち上がり角度が急でそのぶん底面が広い、ふちの高さも5cmとやや高め
・トリノは4.6cmと薄型でスタイリッシュな見た目
価格の違い
26cmで比較すると、サリーナ:11,990円、トリノ:8,140円と4,000円弱の価格差あり。
トリノと同じ形のフェラーラを使ってみて、薄型フライパンは慣れるまで炒めたりするのにやや使いづらさを感じました。
▼トリノの形状を知りたい方はこちらのレビュー記事をどうぞ。

トリノより割引率は低いですが、サリーナもAmazonで定価の5%オフなど割引価格で購入できるのでおすすめです。
ローマとパヴィアの違い
ローマとパヴィアはガス火専用フライパンの中で人気のシリーズ。
コーティングの違い
パヴィアは基本のグラニチウムコーティング。
ローマはこびりつきにくさ2倍長持ちのグラニチウムエクストリームコーティング。
見た目の違い
ローマは内側も外側も御影石風のグレー、パヴィアは内側は御影石グレーで外側はツルッとした黒色の塗装になっています。
ハンドルの違い
ローマは人気のY字ステンレスハンドル。
パヴィアは黒の樹脂ハンドル。
重さの違い
26cmフライパンの場合、ローマ:1.03kg、パヴィアは0.71kgと320gの差。
(ちなみに0.9kgのフェラーラを使っていますが、そんなに重さは感じません。)
軽いほどいいかと言われると、そのぶんフライパンの厚みが薄くなるので焼きムラや変形しやすいといったリスクもあるかもしれません。
価格の違い
26cmで比べると、ローマ:6,930円、パヴィア:3,630円。
およそ倍の価格差がありますね。
低予算でバッラリーニのグラニチウムコーティングを試してみたい、という方はパヴィア。
3,000円台なので、ごく一般的なフッ素樹脂コーティングのフライパンと変わりない価格帯で購入できます。
せっかくお値段お手頃なガス火専用の中から選べるなら、トリノより安価で高品質コーティングを体験できるローマもおすすめです!
ローマは、比較的在庫があって楽天公式ショップにはない割引価格で購入できるAmazonがおすすめ。
パヴィアは、公式サイトでよくフェラーラと合わせてセール価格になっているので、そのタイミングを狙って楽天公式ショップで購入するとお得です。
楽天ポイント還元も嬉しいですよね◎
【バッラリーニフライパン】私のおすすめはフェラーラ
個人的にコスパ重視で選ぶならフェラーラが一番!

トリノ、ローマと同じグラニチウムエクストリームコーティングで機能性はそのままに、樹脂ハンドルのおかげで低価格・軽量になっています。
最初はトリノやローマのおしゃれなハンドルに惹かれたんですが、樹脂ハンドルでも十分満足の高級感ある見た目と、樹脂ハンドルならではのフライパン内側に突起が出ていない仕様がとても快適でフェラーラにしてよかったなと思います。
▼購入検討されている方はレビュー記事もあわせてどうぞ。

また、フェラーラをおすすめする理由として
ただでさえお手頃価格なのに公式ショップで頻繁にセールになること!
26cmフライパンなら、税込5,940円 → 3,564円というお得な価格で購入できます◎
ただとても人気で最近は品切れ続き(1~2ヶ月待ち)・・・
Amazonの方は在庫があるようです。日本正規販売品で安心して購入できるし、5%オフなど割引価格になっていて十分コスパはいいので楽天になかったらぜひチェックしてみてください!
▼バッラリーニのフライパン底は焦げやすい?購入後3ヵ月に焦げ落としをしてみた様子を記事にしています。
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